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Competence Development Chartコンピタンス・デベロップメント・チャート

最新情報

    コンピタンス・デベロップメント・チャートⓇとは商標番号:第6676377号

    環境変化が著しい現代において、企業の競争優位性を担保するうえでも、社員一人ひとりの能力開発は事欠かせません。ただやみくもに能力開発を行うのではなく、何かしらの基軸や観点を持ち、意図的かつ計画的に能力開発を行うことが必要です。このコンピタンス・デベロップメント・チャートⓇは、当社における能力開発の考え方を図示したものです。

    当社では、ビジネスで開発すべきコンピタンス(能力)を心・技・体の3つのカテゴリーで考えています。



    ビジネスで開発すべきコンピタンス(能力)として、業務遂行能力や課題解決能力(技)を重んじることが多いと思いますが、Purpose経営や健康経営などが主流である今日においては、「技」だけでなく、「心」と「体」を含め、心技体のコンピタンスをバランスよく開発することが重要です。

    心技体を構成する「9BOX」とは

    心技体はそれぞれ3つの要素から構成され、全部で9つの要素で構成されています。これを私たちはコンピタンスの「9BOX」と呼んでいます。

    コンピタンス開発の6ステップ

    私たちは、9BOXにおけるコンピタンスの開発ステップを日本の伝統的な能力開発コンセプトである「守・破・離」に求めました。

    守・破・離というコンセプトは、千利休による『利休道歌』の「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」からとられた考え方と言われています。

    「守」は師匠の教えをしっかりと守り修行を重ね型を身につけるステップ。「破」は守で身につけた型をベースに自分なりの工夫を加え、より自分に合った型に変容させていくステップ。「離」はさらに実践を重ね、理解を深め、その先に師匠から学んだ型から離れ、自分独自の新たな型を創り出し、独り立ちするステップと考えられます。

    私たちは、今日の企業組織に属するビジネスパーソンのコンピタンスの開発においては、守破離そのままではカバーできないステップがあると考え、守の前に「習」を、離の後に「継」「匠」を加え、コンピタンスの開発・成長を「習・守・破・離・継・匠」の6Stepとして位置付けています。

    習は「ひたすら吸収するステップ」です。具体的には、担当業務に必要な知識や技能を上司・先輩からの指導を受け、吸収し、型どおりの遂行は問題なくできているということです。

    継は「次世代を育て、成果を連綿と継続させるステップ」です。具体的には、上位方針を具体的な戦略と目標に落とし込むとともに、着実かつ継続的に成果を出すために、体制の刷新・整備、ルールの設定・変更、次世代の育成と能力発揮を強力に先導しているということです。

    匠は「自らの使命を自覚して、それを果たすステップ」です。具体的には、社会全体の変化を見据え、理念にしたがい忠実に経営しつつ、使命(Purpose)を果たすための会社のあり方を考え、それを自組織の方向性(あるべき姿)として明確に示し、浸透させるとともに、実行ための資源の獲得と配分、環境整備をしているということです。


    大切なのは心技体をバランス良く開発し、
    成長させること

    私たちは、心技体をバランス良く開発し、成長させることが人材の能力開発のみならず、人としての成長においても大切なことだと考えています。そのためには、習・守・破・離・継・匠のそれぞれのステップに、その時代における適切な9BOXとは何かを吟味し、それを羅針盤として意図的、計画的、継続的、体系的に人材の能力開発施策に取り込んでいくことが重要です。