株式会社ヒューマングロース・ナビゲーター

Organizational Enhancement Chartオーガニゼーション・エンハンスメント・チャート

最新情報

    オーガニゼーション・エンハンスメント・チャートⓇとは商標番号:第6676378号

    昨今、人的資本経営が注目されているなか、ステークホルダーからは中長期的な企業の成長への期待が高まっています。このような流れを踏まえ、企業の持続的な成長や企業価値を高める要素として、エンゲージメントに対する取り組みの重要性も高まっています。企業のエンゲージメントを高めるうえでは、職場のキードライバーであるマネジャーの関わりは事欠かせません。
    エンゲージメントを高めるうえでマネジャーの重要な役割は組織の活性化です。活性化とは、自分がマネジメントする組織を機能させ、強化・発展させ続けることです。
    具体的には、自組織が請け負った目標に向け、メンバー全員の心に火を焚きつけるとともに、一人ひとりの力を組織の力としてまとめ上げて効果的に発揮させ、ゴール(目標達成)まで辿り着かせることを通して、組織とメンバーを維持・成長させ続けることです。
    オーガニゼーション・エンハンスメント・チャートⓇでは、マネジャーの役割がきちんと機能しているか、つまり組織が活性化している状態なのかを、当該組織に所属する社員の目を通して客観的に測るための観点です。

    リーダーシップとマネジメント

    リーダーシップとマネジメントの話は長い間議論が続いていますが、こと企業組織のラインマネジャーに関して言えば、マネジメント(物事が正しく行われるように管理すること)だけでも、リーダーシップ(正しい事をすることでメンバーに影響力を与え動かすこと)だけでも、マネジメントの役割は果たせません。組織のライン上にポジショニングするマネジャーの役割を果たすためには、マネジメントとリーダーシップを高度に統合させ、機能させることが必要となります。

    調査する4領域と16要素

    オーガニゼーション・エンハンスメント・チャートⓇでは、組織の活性化状態を次の2つの力と2つの熱量によって測ります。

    ①個人の力

    個々人に期待されている戦略の具体的実行に必要となる力。それは自分の任務(請け負った役割)を最後までやり遂げる力(所謂「GRIT」)であり、一言で言うと《遂行力》です。次の4要素で測ります。

    《遂行力》

    考える「悩む」のではなく、事実に基づき、筋道立ててきちんと思考する力。
    自ら動く他者から言われて動くのではなく、主体的かつ自律的に行動する力。
    人を巻き込む遂行のために必要な助けを適時適切に調達できる力。
    やり抜く困難ぶつかっても、諦めることなく、さまざまな策を考え、粘り強く取り組む力。

    ②個人の熱量

    個人の有する力(能力)を適時効果的に発揮するために必要となるエネルギー。それは自分が組織の一員であるという実感、所謂「メンバーシップ」をベースとしています。一言で言うと《所属感》です。次の4要素で測ります。

    《所属感》

    価値共感組織が大切にしていること(使命や経営理念)を理解・納得し、実現したいという想い。
    処遇満足評価に対する納得度、自分のポジションや給与に対する満足度。
    自己効力感任務を上手く遂行し、期待される成果を出すことに対する自信。
    役割認識自分の担う役割(期待、成すべきこと、存在意義)に対する理解とコミットメント。

    ③組織の力

    個人の力を組織の力とするために、効果的に繋がり合う力。一言で言うと《連携力》ですが、単に報連相することや協力することだけではなく、互いの個性や得意分野を繋ぎ合わせ、相乗効果と組織の知恵を生み出すことも含みます。次の4要素で測ります。

    《連携力》

    声を掛け合う同じ目標に向け共に働くメンバーに配慮し、全体の状況や進捗を察知する力。
    情報をつなげる情報の疎密や誤解の無いようにメンバー同士で情報を配り合う力。
    力を合わせる全体の目標達成に向けて、メンバー相互に不足を補い合い、協力できる力。
    知恵を出し合うメンバー/組織の課題解決に向け、自分の経験や知恵を出し、共に考えられる力。

    ④組織の熱量

    組織の連携や相乗効果を促進させるために必要となる組織のエネルギー。それは「共になら達成できるという信念」、互いに対する信頼を核として生み出されるものであり、一言で言うと《連帯感》です。次の4要素で測ります。

    《連帯感》

    関係満足メンバー相互に個性や価値観を大切にし合い、上下左右でオープンに意思疎通ができ、心理的な安心を感じられていること。
    相互信頼メンバーは皆、誠実であり、頼れる/任せられる存在であるという実感を相互に感じていること。
    ビジョン共有組織のビジョン(戦略実現後の姿)と実現までのプロセスを理解・納得し、同じ想いをもっていること。
    規範遵守「べき/べきでない」のルールや考え方(価値観)が明確で、それをメンバー皆が納得して守っていること。

    活性化のための「マネジメント」と「リーダーシップ」

    個人の力/組織の力が高くても、個人の熱量/組織の熱量が高くても、それだけでは継続的な組織の活性化にはつながりません。それらをある方向に向けて束ね、組織全体の力として発揮させ続けるためのマネジャーの強い「リーダーシップ」と有効な「マネジメント」が必要となります。

    オーガニゼーション・エンハンスメント・チャートⓇでは、この「リーダーシップ」と「マネジメント」が機能しているのかも同時に測ります。

    リーダーシップ

    戦略の具体化を明確に意味付け(私たちはどこに向かうのか、何故それが必要なのか)、見通し付け(どのようにそれを進めるのか)、個人の熱量と組織の熱量を引き出し、高めること。

    マネジメント

    引き出し、高められた個人と組織の熱量を束ね、保持し、個人/組織の能力の発揮に結びつけ、何とか組織の目標を達成すること。具体的な計画を立案し、メンバーそれぞれに適した役割を明確に与え、プロセスを管理し、進捗が思わしくなければ課題を解決し、動機付け、何とか最後までやり切らせること。